経済状況の悪化により失業者が増え求職者も増えるのではという予測がされた中、実際には今年の求職者の動向は真逆の結果となりました。フリーランスやプロジェクトーベースの雇用が多いケースでは求職者が一時的に増えましたが、職種は限定的であり、全体的にはロックダウンや感染者数の増加などコロナウイルスに関する状況の深刻度合いと比例してミャンマー人求職者の動きは非常に鈍くなりました。
求職者が急激に減少した理由としては働くために田舎からヤンゴン市内に出てきた人々の多くが地元に一時的に戻ったことがあげられます。コロナウイルスの恐怖や家族が心配しているために仕事を辞めてでも帰省した人が多くいたようです。夏頃に比べると求職者の動きは戻りつつありますが、まだ限定的であるといえます。
最近はヤンゴン市内の感染者数も少しずつ減少傾向にありますが、来年以降のCOVID-19の影響は未知数であり、求職者の動向予測が難しいのが実情です。採用計画がある場合には、納得いく結果を得るためにも通常より余裕を持ったスケジュールを検討することをおすすめいたします。
また、コロナウイルスへの不安による帰省に加えて、社内で風邪をひいた人がいるなどにも敏感になっている現地スタッフも多くいます。今後、特に状況が悪化した場合などには、退職を回避するためにも、早めに現地スタッフのケアに目を向けてみることが必要になるかもしれません。