今回はリモートワークでの現地スタッフの生産性向上について考えます。
ミャンマー国内のコロナウイルス感染者は増加の一途を辿り、当面リモートワークを余儀なくされることが予測される中、多くの方がオンラインによるスタッフとのコミュニケーションにもどかしさを感じています。電話やオンライン会議での指示の伝わりにくさや、日本から現地の状況やスタッフの働きぶりを把握することへの限界など、当初は数ヶ月のリモートワークを乗り切ればと考えていたはずが、ミャンマーに戻る目処が未だ立たず、遠隔でのマネジメントに対するストレスを耳にします。
例えば、毎日業務レポートを提出してもらい、業務を把握していても期待する成果が上がってこないことがあります。これは1件でも顧客に電話をすれば、日々のレポートには営業の電話をかけた旨を記載するため、日本人が想像している内容と気付かないうちにギャップが生じています。
ギャップに気づいていないうちに、オフィスで当たり前に行っていた業務量をこなさなくなっているケースや、ミャンマー国内のWFHが長期化していることから、メリハリがなくなりつつあるケースも考えられます。
リモートワークや上司不在の中オフィスで通常通り働いてもらうためには、いつも以上に具体的な指示やタスクを示すことが大切です。前述の例を取り上げると、毎日のレポートに加えて1日もしくは1週間当たりの営業電話件数を具体的に示し、定量的にも細かく業務をチェックしていきます。通常よりも手間はかかりますが、より具体的で短期的な指示や目標設定に変えることで生産性向上が期待できます。最近スタッフの働き方や業務量に変化を感じた経験がありましたら、これまでより具体的に伝えることを是非検討してみてください。